今日は、FAQ-家計診断RoboFPに搭載するための 「教育費ナレッジ(プロFP向けFAQ)」 を大幅に整備しました。
■ なぜ教育費ナレッジが必要だったのか
家計相談やキャッシュフロー表の作成では、
教育費は非常に重要なパラメータです。
しかし実務では、
- 公立と私立で桁が変わる
- 幼稚園〜大学まで項目が多い
- 初年度は入学金や制服代で膨らむ
- 自治体の補助金が複雑
といった理由から、FPでも即答が難しい場面が多くあります。
FAQ-家計診断RoboFPの質を高めるためには、
FPレベルの精度で教育費を説明できるナレッジが不可欠であるため、今回の整備に取り組みました。
■ 今回整備した内容(FP実務レベル)
今回のナレッジでは、
幼稚園・小学校・中学校・高校・大学・大学院のすべてを対象に、
- 入学金
- 授業料
- 教材費
- 部活費
- 通学費
- 塾・習い事費
- 初年度加算費
- 自治体補助金
まで細かく内訳を整理しています。
データはすべて 文科省・JASSO などの公的データを基にしており、出典も明記しています。
■ 「区分確認 → 回答」の会話フローも実装
教育費は「公立か私立か」で大きく変わります。
そこで今回は、FAQ-家計診断RoboFPがより正確に応答できるように、
会話サンプルつきの回答フローをナレッジに追加しました。
▼ 例:幼稚園の質問
ユーザー
「幼稚園はいくらぐらいかかりますか?」
RoboFP
「まず確認させてください。
公立幼稚園と私立幼稚園、どちらをご検討されていますか?」
これにより、
区分を確認 → 該当する費用だけを案内
という実務的な流れを再現できるようになります。
しかしながら現在はまだ理解が足らないのか以下のような回答です。この部分は様子を見ながら更なるチューンナップ予定です。

幼稚園はいくらぐらいかかりますか?

幼稚園の費用は公立と私立で差がありますが、今回は公立幼稚園の費用についてお話しますね。 – 入学料:5,000〜10,000円 – 授業料:0〜120,000円(自治体の補助によります) – 教材費:15,000〜25,000円 – 用品・制服代:10,000〜40,000円 – 行事費:5,000〜20,000円 – 通園バス代:0〜50,000円(バス通園を利用する場合) – 学校外活動費(習い事など):50,000〜120,000円 これらの費用を合計して年間費用となります。また、各項目の金額は目安であり、具体的な金額は各地域や各幼稚園により異なる点、ご了承くださいね。

私立はいくらぐらいですか?

私立幼稚園の費用についてですが、その点については具体的な金額を提供できません。しかし、一般的には公立幼稚園よりも高価となることがよくあります。費用は入学金、授業料、教材費、行事費などが含まれ、地域や学校により大きく変わるため、具体的な金額は各学校に直接問い合わせるのが最も確実です。

東京都江戸川区に住んでいます。補助金等はありますか?

江戸川区では、幼児教育・保育の無償化政策がありますね。全世帯対象で、月額25,700円までの費用が無償となります。ただし、無償化の詳細や申請方法などは江戸川区の公式ウェブサイトや窓口で最新の情報をご確認いただくことをおすすめします。
■ Markdownファイルとして管理しやすく
今回整理したナレッジは、
GitHubやDifyにそのまま登録できるように
Markdown(md)形式で構築しました。
これにより:
- バージョン管理が容易
- 修正が簡単
- 産業FP(B2B)用途にも転用可能
といったメリットが生まれ、
FAQ-家計診断RoboFPの精度向上と再利用性向上につながります。
■ 今後の展望
教育費ナレッジはまだ初版ですが、今後は:
- 中学受験・高校受験の詳細(模試・講習・合宿費)
- 医/歯/薬/看護の学部別費用
- 自治体ごとの補助金テンプレ
- 教育費のピークコントロール戦略
- 教育資金贈与(1500万円)との連携
など、追加できる部分は多くあります。
また、今回の知見をもとに
「総合診断」ナレッジの強化 → 入力項目の最適化 → バックアップ機能実装
という次のステップに進める準備も整いました。
■ まとめ
今回の教育費ナレッジ整備により、FAQ-家計診断RoboFPは:
- FPに匹敵する教育費説明力
- 個別事情に応じたヒアリング力
- 正確かつ簡潔な返答精度
を手に入れました。
ユーザーの不安に寄り添いながら、
ファイナンシャルプランナーとして必要な情報を引き出し、
最適な教育費シミュレーションにつなげることが可能になりました。
今後も、FAQ-家計診断RoboFPの精度向上に向けて
ナレッジや質問フローを整備していきます。


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